山形鶴翔同窓会総会
会長挨拶
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 山形鶴翔同窓会25回総会と懇親会が皆様のご出席を得て開かれましたことに感謝申し上げます。  お忙しいところ母校からは菊地善教校長先生、鶴翔同窓会本部からは石黒慶一会長さんと事務局の土門公子さんにご出席を賜りありがとうございます。また長年にわたり良き友人でありまた良きライバルであります鶴岡工業高校城畔同窓会山形支部からは副支部長の八向 武さんと幹事の小野寺 建さんにご出席をいただきました。ありがとうございます。  今回は25回の節目の総会とあって実行委員会に記念講演を企画してもらいました。講師は宮城学院女子大学元教授の小野寺 凡先生にお願いしました。ボランティアでご講演という無理なお願いを快く受けていただきましてありがとうございます。 山形鶴翔同窓会はおかげさまを持ちまして発足して四半世紀になりました。同窓会を絶えずご支援してくださる会員の皆様の友情とご好意に心から感謝申し上げます。また会の発展のためにご尽力をいただきました初代会長の工藤鉄太郎さん、2代会長の佐藤新一さん、3代会長の佐竹規成さんと役員の皆様にも厚くお礼申し上げます。  さて、7月1日に行われた鶴岡南高校創立記念式典に山形鶴翔同窓会会長としてお招きいただき出席しました。菊地校長先生と石黒会長さんのご挨拶によりますと、母校は来年創立120周年という記念の年を迎え、特別記念講演などの記念行事を計画していること、また男子生徒と女子生徒の比率が逆転して女子生徒が多くなったということでした。この総会も出席者の女性は少ないのですが、いずれの日にか半数は女性が占めるということも夢ではなくなりました。  ちょうど20年前、創立100周年の時に歴代の校長先生に母校についてお話をお聞きする機会がありました。歴代の校長先生は口をそろえて本校は素晴らしい素質をもった生徒と褒めておられました。その中で19代校長校長の小松佳雄校長先生は「純粋なものを追及する気風があって先輩には学者や軍人が多い。これに対して経済人が少ない。世の中は純粋だけで通らないことが多いので経済人が少ないことも考えられる」と述べておられました。また21代校長の佐藤善一校長先生も「鶴岡南高校は美意識の強いところで純粋なものを追求する感覚的な面で優れている。これは長所であるが反面短所でもある。論理的な考え思考がややもすると不足し、改革に向かう志向が弱いのではないか」と小松校長先生と同じことを話しておられたことが印象に残っています。  学者・文学者といった文系の先輩は多いのですが、理系の人材育成も必要ということでしょうか。  しかしこのお話をお聞きしてから20年が経過しました。「山形大学農学部」は食糧生産と環境を中心に人類の生存を視野に入れた取り組みを実践しています。また「慶応大学先端生命科学研究所」が鶴岡に開設されバイオロジーの世界の拠点を目指しています。さらに酒田には日本で初めて公益学に挑戦する「東北公益文科大学」が設立されて人間が人間らしく生きる社会をつくる人材の育成に取り組んでいます。 こうして庄内の教育環境・風土は大きく変容しています。  世界はいま環境問題や人口問題など困難な課題が山積しており地球社会に貢献できる人材の育成が求められています。  伝統と実績を誇る母校においては、これからの時代を見据え社会の発展をリードする人材をこれからも多く輩出していただいて限りない発展を続けることを期待しているものです。  「同窓会は自分と青春をつなぐ架け橋」であり、「多くの先輩と後輩が出会って幸せ感に浸ることが出来る集まり」でもあります。  今年も総会と懇親会の運営は昭和38年卒業と43年卒業の学年幹事のみなさんに実行委員として協力をしていただいています。この実行委員会方式が定着して会員相互の絆の結びつきが強い山形鶴翔同窓会としてさらなる発展ように、会員の皆様の今後ますますのご支援・ご協力をお願い申し上げ挨拶とします。

平成19年11月14日
山形鶴翔同窓会会長
□庄司英樹□
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