山形鶴翔同窓会
第25回・総会決議
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 山形鶴翔同窓会の第25回総会は平成19年11月14日、午後6時から、山形市本町、山形グランドホテルを会場に開かれました。来賓に、菊地善教鶴岡南高等学校校長、石黒慶一鶴翔同窓会会長、土門公子鶴翔同窓会事務局員、八向武城畔同窓会山形副支部長、小野寺建城畔同窓会幹事、記念講演の講師として宮城学院女子大学の小野寺 凡元教授を迎えて盛大に開催されました。
 総会は、今年度実行委員五十嵐健一校友(昭和43年卒)が司会を担当、庄司英樹会長が挨拶、恒例により会長を議長に選任して議事に入り、事務局の吉住廣男校友が経過報告と会計報告、会計監査は会計幹事の小池信明校友が行いました。満場一致で報告を承認しました。また、役員の改選では会長に庄司英樹会長を再選、会長の委嘱により顧問として佐藤新一2代会長、佐竹規成3代会長、また副会長と事務局長、幹事、会計監事、事務局員として16人を選任しました。
 このあと山形鶴翔同窓会のホームページについてみなさんから認識を深めてもらうために、開設以来ボランティアで運営・管理をしていただいている大山駿次(34年卒・66回)常任幹事から説明してもらいました。
 ホームページ(以下HP)はあらゆる方向性をもって誰にでも見てもらいたいと情報を発信するものと特定の限られた人に情報を提供するものと2種類あるが、山形鶴翔同窓会のHPは後者で、鶴岡南高校の卒業生向けに発信している。HPは鶴翔同窓会本部・東京にもあり、山形鶴翔同窓会のHPのURLはy-kakusho.jp。
 またHPを探す検索サイトに山形鶴翔同窓会と入力してもトップで出てくるので確実にアクセスできる。内容は総会・懇親会の模様、投稿が中心になっている。携帯にも文字情報だけアップロードしている。きょう14日午後4時現在、開設以来の総アクセス数は4988、1年間で約1,000件のアクセス数がある。特徴的なことは総会終了後などにアクセス数が増える。投稿に積極的なのは山形で本部、東京より多いようだ。投稿の方法についてはHPに記載してあり今後も投稿を歓迎する。大山常任幹事からこの説明を受けて議事はすべて終了しました。
 記念講演は加賀山隆士副会長(34年卒・66回)が講師の小野寺 凡さんは昭和35年卒業で生徒会長のとき、野球の鶴南―鶴工定期戦を仕掛けられた張本人。鶴岡が生んだ明治の文豪高山樗牛研究の第一人者に講演依頼。先輩の横暴さで電話して趣旨を説明し講演料なしでお願いしたところ、同窓の誼で喜んでお引き受けをいただいた。旧朝日村出身、昭和35年鶴岡南高校卒、早稲田大学卒、麻布学園中高教諭、宮城学院女子大学教授、大学院教授。この間に東洋大学と東北大学講師を兼務。著書に評伝「人間高山樗牛」共著「展望戦後雑誌」共編著「吉本隆明・江藤淳」と紹介。
《記念講演》  宮城学院女子大学の小野寺 凡元教授は「時代の子−高山樗牛」と題して1時間にわたり講演。いま樗牛は流行らないので研究者は少ない。樗牛のイメージは傲慢、人を人と思わない、言葉が荒っぽいなど庄内人とは思えない印象になっている。発表している内容も今の時代に流行らない国家主義的な考えを述べてオピニオンリーダーになっているとか性欲の満足を掲げて常識に異を唱えるなどイメージとしては芳しくない。彼の本音は、国家主義といっても社会とか世間とか国家の存在は是認するが、君主はあくまで俺だという論文からうかい知ることができる。国家・社会というのは自分を幸福にしていく一つの便法・手段としての国家で、その限りにおいて認め、本音は自我の貫徹を目指していた。私はこの観点から高山樗牛を見なければならないのでないかと研究に取り組み始めた。伯父で養父の高山久平と長兄・叔父が時の権力者の山形県令三島通庸に追従するという大変なバックを背景にしてすごしたことが彼の人格形成に影響したのではないか。
樗牛の文学活動は第一高等中学入学の失敗、仙台第二高等中学補充入学という屈辱をバネにして本格化し評論、翻訳などの執筆活動をして文筆活動をして文筆生活の素地を形成した。東京帝国大学に入学の年から起筆した歴史小説「滝口入道」が読売新聞懸賞小説に首位入選、在学のまま大雑誌「太陽」の文学記者として美文学記者として美文家樗牛の名は天下に轟いた。そして、さらに死後刊行された三度に及ぶ「樗牛全集」の重版に継ぐ重版で空前の人気博した。
 最後に母校の校庭から鶴岡公園に移設された「吾人は須らく現代を超越せざるべからず」と刻まれた旧墓碑は明治35年10月号「太陽」に掲載の“無題録”の一文「山に入りて山を見ず。此の世の真相を知らむと欲せば、吾人須らく現代を超越せざるべからず。斯くして一切の学智と道徳とを離れ、生まれながらの小児の心を以て一切を観察せざるべからず」から引用されたことを紹介。人間の持つ本能的な自然の感情があらゆる道徳的規範や権力をも超えてつねに最後の勝利者となることを賛美した個人主義追及の精神を解説して会員に感銘を与えてくれました。
 懇親会は、今年度実行委員の飯白誠一校友(昭和43年卒)が司会を担当、平成になってからの卒業のフレッシュな会員4人が参加、先輩・後輩相互の親睦も大いに深まり、有意義な総会となりました。なお、経過報告、会計報告、新役員名簿は下表に別記しました。
経過報告
◆平成18年11月16日・・第24回総会・・山形グランドホテル
・経過報告並びに会計報告
・会計監査報告
◆平成19年09月04日・・学年実行委員会・・荘内銀行北町支店会議室
・第25回総会開催要領打ち合わせ
◆平成19年09月20日・・役員会・・北町ファミリーボウル会議室
・第25回総会開催要項の確認ほか

会計報告
●収入の部
◇前年繰越金
[130,911]
◇お祝い(総会へ)
※鶴翔会、城畔会様より
[ 50,000]
◇年会費
※郵便振替加入者負担分控除
[115,090]
◇総会費
※パレスグランデール・43名
[258,000]
※預金利息
[   46]
◇合 計
[554,047]
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●支出の部
◇総会費用
※山形グランドホテル支払
[334,199]
◇お祝い(総会へ)
※鶴翔会、城畔会様へ
[ 19,000]
◇会議費
※学年実行委員会、役員会
[ 24,000]
◇通信費ほか
※案内郵便代、通信はがき代、用紙印刷代
[ 45,575]
◇HP開設維持
※JPNIC登録代行料、利用料、諸費
[ 13,650]
◇次期繰越金
[107,623]
◇合 計
[554,047]
◆新役員名簿
顧 問・佐藤 新一・昭和16
顧 問・佐竹 規成・昭和26
会 長・庄司 英樹・昭和32
副会長・石垣 藤子・昭和30
副会長・加賀山隆士・昭和34
副会長・佐藤 邦彦・昭和34
副会長・伊藤 健司・昭和34
副会長・和田 英光・昭和37
副会長・工藤 吉郎・昭和42
常任幹事・遠藤礼子・昭和29
常任幹事・清野 功・昭和34
常任幹事・大山駿次・昭和34
常任幹事・池田 惇・昭和39
常任幹事・朝井正夫・昭和40
常任幹事・小宮山亮・昭和59
会計監事・吉住廣男・昭和39
会計監事・小池信明・昭和54
事務局長・鷲田良治・昭和36
事務局 ・寒河江亮・平成8
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