第41回 山形鶴翔同窓会総会懇親会 乾杯・池田惇顧問

   乾杯の前にちょっとお話をさせて頂きます。皆さんお久し振りで御座います。39年卒業、サッカー部の池田で御座います。先ほどは野球部がお二人続いておりましたが私はサッカー部で御座います。ところでで今日乾杯をと言う事で事務局長から依頼を受け、並みいる先輩の前に私が恐縮に存じております。やはりいよいよ鶴岡南高校が大きな転換点に差し掛かり、致道館と言う校名の中高一貫校としてスタートする。そこで色々と致道館について見てみました。調べてみました。
 江戸の中期に酒井家九代酒井忠徳さんが奉行徂徠の考え方を基本として作られた致道館、そして今日、皆様のお手元の資料の基本理念、ここの大宗は致道館の発足以来の理念と言う様に私は理解を致しました。鶴岡南高校の歴史と伝統、これは大切にして行きたいと思います。しかし、今もう新たな高校としてスタートする訳で御座いますので今までの歴史と伝統にこだわる事なく新生の致道館として羽ばたいて頂きたい。そのためには、今までの鶴岡南高校という校風を打破して自由闊達な活気ある行動力に優れた、そして議論して議論した判断力に培われた、そういう生徒を多く社会に排出して頂きたい。先日の全日本のバスケットボールの中にもありました。
 要は今はメンバーというのは皆がスペシャリストでなくて良い。個性のあるガードの強い人、三点シュートの打てる人、色んな個性を持った選手を集めて今回の48年ぶりのW杯の予選の中でオリンピックに繋がったという経緯があります。そうしますと、子供達も生徒も生まれ育った天性を是非一つ伸ばして頂きたい。それぞれの個性が潰される事なくすくすくと伸びてそして私共山形県、もしくは日本を背負って立つ有能な人材を育てて頂きたいと思います。
 次に御礼を申し上げます。同窓会の本部は135年の幕を閉じます。そして私どもが一番お世話になりました山形鶴翔同窓会は41回、この山形鶴翔同窓会も名を変えていくと思います。思い起せばこの同窓会の一番後ろに昭和58年、第一回の総会がこの場所で開かれたと記されております。
 今まで、この会を存続維持するために一生懸命、一心不乱にご尽力いただいた先輩諸氏の皆様に心から敬意を表したいと思います。それでは乾杯に移ります。ご起立ください。
 もうこれからの事を考えたい、致道館の行く末を皆んなで見守りたい、そして皆んなで応援したい、晴れやかな致道館、未来があり、栄光あり、皆で大きな声で乾杯をしてください。そして皆様のご健勝もご祈念申し上げます。それでは大きな声で御願いします。致道館 乾杯!
 
  山形鶴翔同窓会顧問 池田 惇