庄内弁は異国語?

64回(昭和32年卒) 庄司 英樹
 
●庄内弁は異国語?
 山形市内に住む有志による恒例の「庄内だだちゃ豆」の会が8月26日に開かれました。
 この集いは花小路にある「海山寿司」(菅原幸吉氏 S34年卒)を会場にして毎年「寒たら汁」「孟宗汁」「だだちゃ豆」の季節に、故郷の味を楽しみ交流を深めようと開かれている歴史ある会合で、誰でも参加できます。今年は10人が参加し、大皿に山盛りの「だだちゃ豆」をはじめ「庄内の魚」を味わいながら杯をかわしました。
 この席で庄内弁が話題になりました。内陸から庄内に赴任した警察官が上司から「アケチバサ ガス ウダッテ コイ」と言われたが「?」。まったく意味がわからなかったというエピソードが紹介されました。
 今は庄内でも共通語が使われているので、こうした言葉を使う人はいなくなったでしょう。もうおわかりでしょう。「ごみ捨て場に ごみを 捨ててきなさい」と指示されたが、とても理解できなかったという話です。
 もうひとつ、庄内の農村部の小学校に赴任した先生の体験。
 職員室にやってきた児童が「アガ バネバネハゲ ヘマ ヘデヘレ」「?」「アガ バネバネハゲ ヘマ ヘデヘレ」「いったい 何語?」なんど聞きなおしてもわからない。
 地元出身の先生に通訳してもらったら、「赤ちゃんをおんぶして子守りをしなければならないので、暇を下さい」ということ。農繁期に、児童が早退をさせてもらいたいとやってきたのだったが「とても異国語にしか聞こえなかった」と山形の先生たちの間で今なお語り継がれている「庄内弁」。
 大笑いしながら語り合ったのは、遠藤礼子(29年)石垣藤子(30年)今野清二(30 年)梅沢早苗(31年)三浦整一(31年)黒田藤一(32年)庄司英樹(32年)佐藤邦彦(34年)佐藤康紀(34年)菅原幸吉(34年)の10人

2004年8月27日