改正丈量大成図屏風 |
所有者(住所) |
佐藤哲也(〒997-1311三川町大字青山131) |
筆 者 |
星川清晃(ほしかわ きよあきら) |
縦×横(cm) |
181.8×363.6 |
作年月日等 |
◆明治12年に完成した赤川の蛾眉橋と思われる橋が描かれているので、明治12年頃の作と考えられている。
◆屏風の右下に「青山邑地方(じかた)改正丈量大成図応需了雪斎画之」(青山村の方々の求めに応じて改正丈量大成図を了雪斎が描いた)との奥書がある。
◆『大泉史苑第2号』(昭和56年10月24日)の「表紙カバーの絵について『図説 庄内の歴史』(監修:前田光彦>2000年12月20日発行、(株)郷土出版社)、『三川町史 下巻』(平成22年3月31日、三川町編集・発行)で>紹介されている。
◆構図、色彩がすばらしく、当時の屋敷林や風俗、農村環境が伺えるところから、昭和57年11月1日に三川町の文化財(番号28)として指定された。
◆慶事の際に飾られるとのこと。 |
地租改正測量図奉納扁>(絵馬) |
所有者(住所) |
青山神社(西塔晋司宮司・〒997-1311三川町大字青山字筬元40) |
筆 者 |
阿部鶴峯(あべ かくほう) |
縦×横(cm) |
122.0×89.0 |
作年月日等 |
◆額右上に「明治10年辛丑8月吉祥日」、下に「志願成就、定量人佐藤善之助、同五十嵐幸太、村長土田長太、同小川喜市とある他、長人・世話人名など9名の名前が連記されており、当時の青山村の測量関係者が地域の産土神(注)である青山神社に奉納したものであることが分かる。
◆『大泉史苑第2号』の「表紙カバーの絵について」、山形県立博物館特別展図禄『絵馬にみるなりわいと祭り』(昭和61年6月)『三川町史 下巻』で紹介されている。
◆文翔館の「記念碑の回廊」の間に「地租改正絵馬(模型)」としてA3版程度の大きさのものが展示してある。
(注) 産土神(うぶすながみ)とは、土(すな)を生みだす神、大地をはじめ万物を生みだす神のことである。 |
改正検査之図奉納扁額(絵馬) |
所有者(住所) |
忠武山清領寺(佐藤匡一住職(注1)・〒997-1313 三川町大字角田二口丁54) (注1)鶴岡市大山三丁目3番16号の「道林寺」に常駐されている。 |
筆 者 |
市原円潭(いちはら えんたん) |
縦×横(cm) |
63.0×96.0 |
作年月日等 |
◆裏面に明治13歳(年)庚申10月、「応需画之於于大淀川大隆山浮木叟円潭(注2(時)64歳」(浮木叟円潭が64歳の時、大淀川大隆山(淀川寺)で求めに応じて之を画いた。)との裏書きがあるので、地域住民が円潭に画いてもらって清領寺に奉納したものと考えられる。
◆『図説 庄内の歴史』(監修:前田光彦、2000年12月20日発行、(株)郷土出版社)に掲載されているが、説明が青山神社所有の地租改正測量図奉納扁額(絵馬)のものになっており、これは誤りである。
(注2)「浮木叟(ふぼくそう)円潭」とは、「水の上に浮いている木片のような年寄の円潭ですよ」との意味で自分を謙遜した表現である。
◆『大泉史苑第2号』(昭和56年10月24日)の「表紙カバーの絵について」で紹介されている。
◆鶴岡市面野山、齊藤八郎兵衛家所蔵の掛軸の筆者でもある。 |