「いとこ煮と庄内弁」

64回(昭和32年卒) 庄司 英樹
 
●いとこ煮と庄内弁
 山形市内の同窓生有志が10月17日に花小路にある菅原幸吉さん店主の「海山」で秋の味覚を味わった。ひさびさに出席の小関憲さんの音頭で乾杯、大野竹子さん持参の「いとこ煮」を中心にメンバーが持ち寄った豆の煮物、もってのほか、原木なめこなど海の幸・山の幸に舌鼓をうった。森敦の芥川賞受賞作小説「月山」にも出てくる「いとこ煮」もち米と小豆とかぼちゃが素材。地域で作り方は違うといわれているが大野さんの「いとこ煮」は旧余目町のレシピ。初めて目にした人、何十年ぶりかで味わい子どもの頃にもどった人など今となっては珍しい料理になった味も楽しんだ。お土産に持ち帰ったところお母さんが懐かしがって大変に喜び「美味しい」と全部食べたという話も伝わってきた。
 恒例の自己紹介を兼ねた近況報告では小児科医の渡辺真史さんが持論の「母乳保育」の大切さを披露。最近の子どもの「キレル」現象は乳幼児期にしっかりと抱きしめられて母乳を飲ませてもらえなかったことに起因していることが多いという。山形新聞(平成18年5月29日付「県母乳育児を応援する会会長、県立中央病院小児科医長の渡辺医師に聞く」)に掲載された女性記者によるインタビュー記事は真意をよくまとめてくれたとのこと。こどもをめぐる事件は最近の最大関心事のひとつだけに出席者から質問が相次いだ。
 また齋藤知行さんが山形鶴翔同窓会のホームページに掲載の「庄内弁は異国語?」の警察官に通じなかった「アケチバサ ガス ウダッテコイ」が面白かったと挨拶、再び庄内弁が話題になった。
 魚の行商をしている人を「浜のアバ」と親しみを込めて呼んでいるが、言われた人はあまりいい顔をしないという。「アバ」には蔑みのニュアンスがあるのではないか?結論はわからずじまい。
 やはり2年前の「だだちゃ豆の会」で紹介された内陸から赴任の先生の体験談「アガ バネバネハゲ ヘマ ヘデヘレ」小学校の同級生にこの意味を聞いたところ「わかる」と即答した。そして鏡山親方が大相撲テレビ中継で物言いをつけたときの庄内弁が面白かったと話してくれた。土俵を指さして「アグド アグド」「アグド出た」他の審判と行司は一瞬キョトンとしていたという。
 横綱柏戸の富樫剛さんと小学校の同級生で隣に住み一緒に遊んだ黒田藤一さんは「庄内にドライブして柏戸記念館を見学してきた。柏鵬時代を築き日本一の横綱になったが、若くして亡くなり残念。お互いに健康に留意して長生きしましょう」でお開きとなった。
 出席者は小関 憲(26年卒)大野竹子(27年卒)梅沢早苗(31年卒)黒田藤一(32年卒)庄司英樹(同)菅原幸吉(34年卒)齋藤知行(37年卒)飯白誠一(43年卒)渡部真史(45年卒)
2006年10月18日