「kaga3のひとり言」

66回(昭和34年卒) 加賀山隆士
 
●kaga3のひとり言
 日銀は21日、政策決定会合で短期金利(無担保コール翌日物)を現在のO.25%前後から0.5%前後に引き上げることを決め、即日実施した。
 日銀の利上げは預金金利、借入金利に連動するものとして皆重大な関心を持って眺めており、今回の利上げに伴い国内銀行が支払う預金金利は民間エコノミストの試算によると6,645億円増加し、住宅ローンなどの負担増は1,778億円、家計全体では差し引き約4,867億円の恩恵があるという。又一方企業にとっては支払い金利負担が増加するという、有り難迷惑な利上げになりそうです。
 今、日本経済は、国際経済という市場で競争をしている理由で、米国金利が5%前後欧州金利が3.5%前後という現状を見る時、日本の金利の超低金利は余りにも実体とかけ離れていると言わざるを得ません。いずれにしても刻々変化している世界経済の中で金融は動いている理由で常にスピードを持って経済行動をしなければなりません。  国内の生産活動も二極化し、企業活動も海外立地が常態化し売り上げの40%強を外国に依存しているのが実情です。それと共に産業構造も変化し、30年ほどの寿命しかなくなって居り、自社の置かれている立場を冷静に判断し業態変換を考える時期に来ていると思います。いち早く自社のブランドカを確立し中期戦略を打ちたて生き残りを図らなければならないと考えて居ります。
 また、利上げは円安に振れ、株価は18,000円の大台を回復し企業業績はプラスの予想から年末には20,O00円を伺う展開になってきました。
 団塊世代の大量退職は、景気の回復と共に技術者不足から新たな雇用を生み出し景気浮揚に寄与すると共に多量の金融商品の消費に向かうのではと考えております。
 格差社会の到来は、中央と地方、大手と中小、持てるものと持たざるものとの間で格差を生じておりますが、何事にも負けず健康で長生きをし新たな体験をしたいものです。
2007年2月24日